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4・5月の

わくわく3KEN広場

 4月から5月にかけて行われた活動の様子を紹介します(UPが遅くなり申し訳ございません)。 

①ひらすび牧場訪問
4月29日(火)授業参観が終わった後に、全校生でひらすび牧場を訪問し、馬とふれ合う活動をしてきました。昨年度に引き続き、学校として訪問するのは今回で2回目になります。

スクールバスを降りると、牧場の方が笑顔で迎えてくださいました。まず初めに、馬を紹介していただきました。昨年度は2頭の道産子がいたのですが、今回は1頭だけになっていました。年齢は25歳で、人間に置き換えると×4で100歳に相当するそうです。残念なことに、その馬もこの6月に北海道に行くことなるといいうお話をお聞きしました。馬は、暑さに弱いからだそうです。
 馬とふれ合うときの注意点を教えていただいた後、まず餌をあげる活動から取り組みました。あげたのは笹の葉やジンジンですが、慣れないうちはこわごわと差し出していました。でも一旦コツをつかむと、何回も差し出して楽しんでいる子も見られるようになってきました。馬に触れる活動にも取り組みました。馬は人間よりも体温が高いので「あったかい」といって何度も撫でている子も見られました。
 馬とのふれ合い活動の後は牧場に設置されている様々な遊具を使って遊ばせていただきました。一番の人気はトランポリン。当日は天気が不順でしたが、雨が降ってきてもずっと取り組んでいる子もいました。その他にもスラックライン、自然の立ち木や斜めに倒れたを木を利用した遊具など、目一杯体を使って遊ばせていただきました。
 また、牧場にはネコも4匹いて、ネコ小屋でかわいいネコ達と触れ合いながら楽しむ活動もさせていただきました。
 温かいご指導をいただいたひらすび牧場の皆さんに感謝の意を表したいと思います。

 ②SDGs学習会
 
4月30日のわくわく3KEN広場では、SDGs学習会を行いました。1回目は、飯豊町の地域おこし協力隊として活躍され、地域に根差した自然エネルギーを活用し、地域の活性化やエネルギー自給率の向上に貢献するため、昨年10月に「ランドコ」という会社を立ち上げた社長さんに来ていただき、学習会を行いました。
 最初に、「どんな仕事をしたいですか?」「どこに住みたいですか?」「飯豊町の魅力は何ですか?」「今しかできないことは何ですか?」という質問が書かれたプリントが配付され、1人ひとり書き込む時間を設けました。その後これら4つの質問について社長さんが考えてきたことを教えていただました。
 については「自然資源を使った仕事がしたい」「友達と一緒に仕事をしたい」については「飯豊町」、については「自然資源がいっぱいあること」「飯豊町でチャレンジすること」ということでした。
 社長さんは、常にこれら4つのことを大事にしながら自分なりの生き方を考えてきたそうです。加えて、自分の考えはその都度変わるかもしれないけれど、今の時間を大事にして過ごすことた大切だいうことも教えていただきました。
 子ども達は、日頃あまり考えたことのない自分の将来のことについて、具体的に視点を提示しながら考える機会を与えていただき、とてもいい学びをすることができたと思います。


③ 琵琶の弾き語り
 5月14日のわくわく3KEN広場では、琵琶の弾き語りを聞かせていただきました。演奏をしてくださった方は、5年ほど前に東京から飯豊町に移住され、「ぱんや」を経営されています。イベント等でパンを売っているお姿を見かけたことがあり、子ども達は全員知っているようでした。
 最初に、日本にある琵琶の種類について説明していただきました。雅楽の「楽琵琶」、盲目の僧侶による伴奏音楽「盲僧琵琶」、平家物語の伴奏音楽「平家琵琶」、近世に発展した「薩摩琵琶」、明治以降に広まった「筑前琵琶」などがあるそうです。その中で持参されたのは薩摩琵琶でした。薩摩琵琶は桑の木で出来ていて、扇状のバチで叩きつけるように演奏し、勇壮で豪快な音色が特徴だそうです。また、薩摩藩士の武士道精神や武勇伝を表現するために演奏されてきたものだそうです。
 初めに、「平家物語」を聞かせていただきました。琵琶の演奏曲としては有名な曲で、武士の言葉遣いを模倣したり、節回しを加えたりしながら物語の世界が表現されているものでした。子どもたちには、「那須与一が『扇の的』をねらって弓を射るのですが、矢は的にあたるのかよ~く注意して聞いてください。」という課題を与えてもらい、一生懸命聞き入っていました。15分程の演奏が終わると「さあ、矢は的にあたりましたか?」と質問が投げかけられ、全員「当たった!」と喜んでいました。
 次にもう一曲、師匠が作曲されたという「鶴の恩返し」という曲も聞かせていただきました。これは言葉もわかりやすく、楽しみながら聞き入っている様子でした。
 演奏が終わった後には、1人1人が琵琶に触れてみる時間も設けていただきました。予想以上の楽器の重さに驚きながら、バチを使って実際に音を出してみるという活動もさせていただき、楽しませていただきました。
 優しく子どもたちに接していただき、めったに触れることのできない貴重な楽器の演奏を聞かせていただいたことに感謝申し上げます。